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特集記事

「ご朱印の魅力って何でしょう?」

〈 柴尾 〉

筑後青年神職会さんが過去に開催された「筑後国 御朱印巡りツアー」に私も参加してみましたが、 すごく勉強になる楽しいツアーでした。
ご朱印にまつわるツアーを企画・開催されているお2人ですが、ズバリ「ご朱印」って何でしょうか?

〈 眞木さん 〉

眞木さん

◆筑後青年神職会 会長
 水天宮 権宮司 眞木 啓樹さん

ご朱印は、基本的に神社仏閣に参拝した「証」です。 でもご朱印をいただく人にとっては「お守り」の意味もあるかと思います。 正式にいうと神様の御魂を入れたお守りとは違いますが、神社仏閣のお名前が入るご朱印には、尊い力が宿っていると考えられているのでしょう。お札に近い感覚かもしれませんね。

〈 柴尾 〉

柴尾
集めたご朱印は、どのように扱ったらいいのでしょうか?
ある寺社の方は、「ご朱印帳を体の痛いところに当てて、良くなったらご朱印帳に
お礼を言うといいですね」と言われていました。
お守りのように持ち歩いた方がいいのか、それとも大切に保管しておくのか???

〈 眞木さん 〉

神社の方から、ご朱印はこう扱いましょうと言うことはあまりないですね。
心の持ち方というか、その方の信仰心に委ねられるかと思います。
私個人としては、ご朱印をお守りとしてとらえている方が、肌身離さず持ち歩いたり、痛いところに当ててみるというのは、理解できる気がします。

〈 久富さん 〉

久富さん

◆筑後青年神職会 御朱印部 部長
 日吉神社 禰宜 久富 貴文さん

そうですね。 こちらからご指示することはあまりありませんが、一つ言えるのは、粗末に扱わないでいただきたいということですね。
御社名や印が入っているので、やはり直接地面に置くなどは避けた方がいいです。
お正月時期などに来られる巫女のアルバイトの方には、ご朱印の文字の部分(御社名や御本尊名が書かれている部分)は、あまり手でベタベタ触らないようにお伝えしています。

〈 柴尾 〉

ご朱印は持ち手の意識によって意味が変わってくるのですね。
多くの人が大切なお守り代わりにしている気がしますが、なかにはスタンプラリーみたいな感覚で集める方も多そうです。

〈 眞木さん 〉

もしスタンプラリーという軽い感覚であったとしても、それが神社や神様のことを知る入口になればいいかと思います。
また、ご朱印帳を広げる度に、これまで巡った神社のことを思い出して振り返ることができますし、そういう意味でもご朱印には魅力がありますね。

〈 久富さん 〉

ご朱印巡りをキッカケにいろんな神社に参拝して、いろんな神様とのご縁を結ぶのは素敵なことだと思います。

〈 柴尾 〉

ご朱印を書かれる立場のお2人ですが、特に気をつけていることはありますか?

〈 久富さん 〉

神様のご威光を表わせるよう、力強く書くようにしています。
参拝者の方がご朱印に向かって手を合わせられるかもしれないと思って書きますね。
神様と人間をつなぐものとしてご朱印があるとすれば、そこは気合いが入ります。

〈 眞木さん 〉

私はただひたすらキレイに、丁寧に(笑)。ご朱印を書くのは結構、練習しましたよ。美しいバランスを気にかけて書いています。

〈 久富さん 〉

神職によって字の雰囲気が違うということは、皆さん理解しておかれた方がいいかもしれませんね。
インターネットに載っていたご朱印と同じものが欲しい!と言われても、同じ神職がご朱印を書くとは限らないので。
私の神社では、宮司は楷書で書きますが、私は鎌倉から室町時代の書体で書いていたりします。

〈 柴尾 〉

書体が違うと、雰囲気も全然違いますね!その日の神職さんによって異なるのもまた楽しみがあっていいかもしれません。
それでは、最後にあらためて、ご朱印のことを通して皆さんにメッセージをお願いします。

〈 眞木さん 〉

神社は敷居が高いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご朱印を集めることが参拝のキッカケになればいいなと思います。
後日ご朱印を見れば、参拝した神社の空間を感じることができるも魅力です。
また、いろんな神社のご朱印を集めるのもいいですが、ご自分の好きな神社に毎月一日参りをした際に、その月のお守りとしてご朱印を集めていくのも面白いですよ。

〈 久富さん 〉

都心部であっても神社には大きな木があったりするので、リラックスしたい方には神社参拝はおすすめです。
そこにご朱印巡りが加わると、さらに2倍、3倍の楽しみが生まれてくると思います。
できれば神社に参拝する前に、少しでも神社の歴史や神様のことを調べておくと、ますます参拝が有意義になりますよ。

神社仏閣ライター 柴尾真理

寺社巡り歴10年以上の神社仏閣ライター。
有名・無名問わず、実際に行ってみて“気分が上がった”神社仏閣の情報を発信中。自らの著書ほか、情報誌への連載コラムの執筆や、テレビ・ラジオへの出演、神社仏閣でのイベント企画など、幅広く活動している。